私の親は、東北出身で、公務員でした。だから、というわけではないでしょうが、とても生真面目な人でした。欲しいものは、お金を貯めて買いなさい、という教えです。

もの心ついた時から、そのように言われ育ってきた私でしたから、知らず知らずのうちに、私もそういう生き方が身についていたように思います。

ですから、おまとめローンなんて、夢のまた夢の話です。ローン(分割払い)自体を認めていない人なのです。今でこそ、クレジット機能のついたカードが、だれにでも簡単に手にすることができますが、父が過ごした青春時代には、なかったことだと思います。

そんな厳しい父でしたが、母は違います。着物が大好きな母の元を、馴染みの呉服屋さんが、反物を持って訪れます。並べられた反物の中から、自分の気に入った物を選び、自分用に仕立ててもらうのです。支払いは、父の教え通り、お金を貯めてではありません。信用払いなのです。

何十万もする反物も、毎月、係りの方が集金にみえるので、3万ずつとか、1年くらいで支払い終えるようにしていたようです。そして、まだ支払いもちゃんと終わっていないのに、また新しい反物が届きます。

前回の残りと、新しい反物と、おまとめローンで、また母の分割払い生活が始まります。終わりかけたら、新しい商品を購入し、残金と新しい購入品の、おまとめローンと相成ります。そして、母の道楽なのか、お店の戦略なのか、延々とおまとめローンシステムは続くのでした。

Copyright (C) おまとめローンの体験談から 自分の状況をシュミレーションしよう All Rights Reserved